東京港第16団について


1.わが団の歴史

昭和22年2月、戦後再開された日本のボーイスカウト運動の中で、最初の5つのモデル隊の1つとして、「東京第5隊」は隊員16名で結成されました。
それ以後、いろいろな困難もありましたが、諸先輩並びに隊員達の非常な努力により、スカウト300余名を要する最も伝統ある立派な団「東京第5団」として発展してまいりました。
しかし、昭和53年春、東京連盟の組織変更を機会に、それを発展的に3個団に分割し、主に港区を活動の基盤としていた隊を中心として「港第16団」を発団し現在に至っています。ほかに「千代田第1団」「文京第6団」が兄弟団として各地で活動しています。

2.我が団の特徴

・当団は入団したい少年を一人でも多くお引き受けして、社会のためになるようにしたいと思い、これを発団以来守ってきました。したがって、港区の少年だけでなく区外の少年の入団も、みな認めています。

・当団のリーダー達は、自ら少年時代をボーイスカウトとして過ごした、いわばお兄さん・お姉さんたちです。

・当団には、特別なスポンサーがおりません。団によりましては、社寺、教会、学校などの後ろだてになってくださる団体をもっている場合もありますが、当団の後援組織である「東京港第16団育成会」の会員は、スカウトの保護者で構成されています。したがいまして経済的には、スカウトのご家庭からの会費と、バザーの収入、そして若干のご寄付だけで運営されております。

・当団は、スカウトと指導者、そして保護者の協力により、運営されております。スカウト活動には、集会の準備や活動の展開、安全の確保、資材の運搬、記録写真の撮影など、隊の指導者だけではなかなか手のまわらないたくさんの仕事があります。子供を団にあずけるのではなく、できれば、保護者のみなさんも活動に参加してください。そして、ご家族の参加を通して、いろいろなかたがたと知り合えば、楽しみの輪がさらに広がっていくと思います。(なお、各家庭の都合についてはご相談ください。考慮しています。)

3.我が団の構成

当団には、ビーバースカウト隊、カブスカウト隊、ボーイスカウト隊、ベンチャースカウト隊、ローバースカウト隊の全ての隊が整っております。
団の構成には、大学の部やサークル活動として、ローバースカウト隊のみの団や、小・中学生の活動までの団などそれぞれの方針により、様々なケースがありますが、当団では、6才の少年から青年まで一貫して活動でき、そして、指導者として生涯続けることができます。

●ビーバースカウト・・・・小学校1年生就学直前(1~3月)~2年生

「みんなとともになかよく遊ぶ」「自然に親しむ」「楽しみやよろこびを分かち合う」ことを活動の目標として、学童初期の少年の特質と環境にあわせて考えられた、楽しいプログラムが用意されています。ピクニック、工作、歌、ゲームなどの野外活動を通して、生活の基礎知識や社会性、協調性などをバランスよく身につけることができます。

●カブスカウト・・・・小学校2年生(9月以降)~5年生

「りす」「うさぎ」「しか」「くま」という動物の名称で分けられた進歩制度を年齢に合わせて進み、さまざまな知識を養います。キャンプやハイキング、クリスマス会、もちつき大会など、ふだん体験できないような楽しいイベントがもりだくさんです。公園の清掃や、公共募金など地域社会に貢献する奉仕活動も行います。

●ボーイスカウト・・・・小学校5年生(9月以降)~中学3年生

年齢の違う6~8人の仲間で「班」をつくります。班長を中心として役割を分担して受け持ち、さまざまな野外活動や奉仕活動を通して、各人の責任を果たすことを学びます。全般的に高度な技能や運動能力、リーダーシップ、チームワークなどを養います。

●ベンチャースカウト・・・・中学校3年生(9月以降)~高校3年生

今までの経験をフルに活用して、活動計画の立案、実施、報告などを自ら行います。「ルック・ワイド」-<広く見よ!何でも経験してみよう>をモットーに北海道などで移動キャンプを行います。進歩制度の中で、富士スカウト章を取得すると大学に推薦入学できるなど、社会的にも高く評価されています。

●ローバースカウト・・・・大学生年代~25才

自主的に調査や実験、実習を行うほか、奉仕活動などを通して積極的に社会参加をしています。先輩として、ビーバー、カブ、ボーイ、ベンチャースカウトの、リーダー的存在でもあります。近年、就職に際して、スカウト運動の経歴を重視する企業が増えてきました。

●指 導 者・・・・21才以上

青少年の育成に熱意をもつボランティアで、指導者のための講習会や、特別な研修を終了しています。豊かな経験をもとにして、安全に活動を行うことを第一に、スカウト活動全般を指導しています。スカウト活動を正しく維持し、発展させていく責任を担っています。

4.育成会について

「育成会」とは、団の運営に必要な経費や、資材、用具、施設などを整えるための資金を集めて、スカウト運動を末永く育てていく責任を持った、父母などの保護者による会です。
毎年、バザーを開催して、その収入を活動費用の一部に当てています。
通常、年1回の総会があり、事業計画及び報告、予算及び決算の報告、役員の選出などの討議、採決を行います。
そのほかに、育成会に理解をもち援助していただける、保護者以外のかたがたによる「賛助会」があります。
また、育成会は団委員を選出するという重要な役割をもっていて、次にご説明する団委員会が団の実務運営を行います。

5.団委員会と団会議について

育成会により選任された、団委員によって「団委員会」が構成されます。そして、団委員の互選により団委員長が選ばれ、団委員長は「団会議」の議長を兼任します。
団会議は、各隊の隊長及びリーダーで構成され、実際の活動における様々な問題点などが話し合われ、結果は、団委員長を通じて団委員会に接続され団全体の運営が協議、決定されます。

6.活動日について

通常は、毎月2回程度、日曜・祭日など休日の3~4時間を利用して公園などに集まり、その月のテーマにもとずいて、充実した楽しい1日を送ります。
季節により、ハイキングに出かけたり、夏休みにはキャンプを行ったりします。
時間的には、ボーイスカウトと学業と十分両立できると思います。

7.費用について

指導者をはじめ関係者は、みな無償のボランティアですので、人件費はいっさいかかっていませんが、連盟へ支払う登録料、スカウト・ルームの維持費、各種保険料など、団活動、隊活動を支えていくためには、それ相当の費用が必要であることはご理解いただけると思います。
そのため、当団ではスカウトの保護者に、下記の費用をご負担していただくことになっています。
◎入 団 金  1名   15,000円
◎育成会費(年会費)  1名   42,000円
ほかに、キャンプやハイキングの参加費、遠方へ出かけるときの交通費、制服や個人装備などに多少の費用がかかります。

8.制服や個人装備について

ボーイスカウトの制服は、野外活動に最も適したウェアとして、また、仲間同士のコミュニケーションをはかるために着用しています。このスタイルは、世界各国ほぼ共通で、制服を見ればボーイスカウトの友達であることが分かり、たとえ言葉は通じなくても、親しくなれるのです。制服やその他装備の購入には約1万5千円ほどかかります。年齢とともに必要なものが増えていきますが、一時に揃える必要はなく、おこづかいなどで買い揃えるようにも指導しています。(詳しくは、入団後ご説明します。)
なお、制服やそのた装備は日本連盟スカウトショップでお求めください。

SCOUT SHOP TOKYO
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-24-1 カスタリアお茶の水 103

SCOUT SHOP JAPAN(ONLINE STORE)